【家庭でアクティブラーニング】“家族で一行日記”のすすめ
夏休みとなると一行日記を最終日に30行書いて済ませる子供たち、そして同じようなご自分の過去を思い出しつつも、仕方なく子供たちに喝をいれる親御さんも多いのではないでしょうか。
YEAHでは低学年のお子様をお持ちのご家庭に、この「一行日記」をお勧めしています。整理能力、伝える能力の発達に高い効果があるからです。当然、算数脳の発達に大きな貢献をしてくれます。
けれど、一行だからこそ、面倒くさい。わかります。その一行日記を別物のように楽しくする方法…それは…家族のみなさんも一緒に書くことです。
読む相手が思い描けない日記は続かない。
子供が日記を書く気になるのはやはりほめられたり、喜ばれたりするから。宿題で書く一行でほめられる気は…しませんよね。なんでこんなことやらされるんだ?と思うのもやむなし。そこで発表の場を家族で持つ。一行だから怖くない。え?私も?そう、私も。大人にとっても、意義のある一行日記です。毎日毎日を生きている言葉です。はじめたら、週に1度みんなで見せあいましょう。一行の裏にあることを、お互いにたずねあいましょう。それはどこで?だれと?なんで?どうだった?教える人も、教わる人もなし。
これは本当に楽しいです。ママが階段を二段飛ばしであがったとか、パパが遅刻かけこみ汗だくになったとか、なんでもありだから怖くない。日々報告しないようなことがコミュニケーションの種になる。
そして一年後、たまった一行を並べてみましょう。お子様の成長の小さな積み重ねを感じる、大きな感動が待っています。
低学年時の一行日記の効能ははかりしれません。
①自分の感じた事を言葉にしてアウトプットする。
アクティブラーニングの前提です。
これは特に海外駐在のご家庭にお勧めしたいことです。勉強としての国語ではなく、生活の中で「書く習慣」を身につけることで、日本語で考える能力が維持、成長します。
②一行に凝縮する国語力。
短い言葉に、思いをこめるには文法力、国語力が必要です。書きたいことが多くなるほど凝縮したい。魅力的な一行にしたい。コピーライターの訓練と同じです。
③捨てる判断力、選ぶ判断力。
今日という一日は楽しい日だったのか、寂しい日だったのか、わくわくする日だったのか。自分がいちばん伝えたいことは何なのか、大切なことの度合を判断する能力が自然と身についてきます。これが整理能力、ものごとの価値を判断する能力につながります。日記の中で捨てるもの、拾うものに正解はありません。だから個性を育て、見極めることにもなります。
この断捨離力は大人になって大きなアドバンテージになります。時間が限られている一生で、ことの軽重を判断する能力はあらゆる分野での効率をあげます。だらだらすべてを書いてしまうけれどポイントが何なのか見えにくいメールがありますね。丁寧な人…ではあっても有能な人、目的をもった人とは思われません。
”家族で一行日記”これぞ家庭内アクティブラーニング!
さあ、まずは一週間!ためしにはじめてみてください。
注意!数日分まとめて書いては意味がありません💦残念、その日が思い出に残せなかったとあきらめて、断捨離しましょう。