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2019.11.19 / お役立ち学習情報

【中学受験】冬期講習前には始めたい本番集中トレーニング

今日は一度身につけると本番当日だけでなく、一生心の頼りにもなる集中法をご紹介します。その名も「みかん集中法」。本番でテスト用紙に向かったその瞬間、集中力のピークをもっていきましょう。

本番1分前。理想の集中状態にもっていく「みかん集中法」

みかん集中法。なんとも可愛い名前ですが、もともとはフォトリーディングという速読法を行う前の「脳の準備」として紹介された方法です。リラックスした集中状態に、すばやく簡単にははいることができます。早速、やってみましょう。

1. みかんを1つ手に入れて、手で触って大きさや皮の凹凸、匂いなどしっかり感じておきます。(みかんを使うのは初めて練習するときだけでOK)

2.背筋をまっすぐにして座ります。

3.手のひらの上に「イメージ」の中でみかんをひとつ載せてみます。みかんの匂いや形、手の上の感触などを再現します。

4.もう片方の手のひらも使ってお手玉のように左右に行き来させてください。

5.自分の利き手でみかんを後頭部から15~20センチほど上の空間にそっと置いて安定させます。手をおろして、身体はリラックス。

6.目を閉じて後頭部のみかんを十分感じます。そして視界が広がっていく様子を想像してみてください。

7.静かに目を開いた瞬間から問題に向かいます。

最初は心が安定するまでしっかり時間をかけて、集中状態を体験するようにしましょう。慣れてくればその状態にはいるのに、時間がかからなくなります。

「みかん集中法」が開発された歴史

みかん集中法

みかん集中法は、フォトリーディングという速読法の中で、脳を集中状態にもっていくために開発されたものです。読書力の高い人々は、後頭部の斜め上方に意識を集中させる固定点をもっていて、この点を意識する訓練をすることで読解力、集中力が高まります。読字障害をもつ人でも、読書力、文章力、つづりの力が小学校レベルから大学レべルへとあがった実証例があるとのこと。

この集中力のツボ、後頭部斜め上方の固定点を意識する集中法を三角帽子でやる場合もあります。三角帽子の頂点に白いボールを置いてバランスを取ると同じ効果が得られるといいます。脳科学者の池谷裕二先生はこの方法だそうです。

論理より証拠、実際、私もこの速読法を身につけて読書スピードが3倍以上、内容の理解は5倍(あくまで自分の感覚で)ぐらいになりました。時間がゆるせば1日1冊のペースで本を読んでいます。今日は速読法自体はさておきですが、その集中法を利用しない手はありませんよね。

1.の実際のみかんを手にして触るのは、本には載っていない手続きですが子供たちがよりリアルにみかんを想像するのに効果的ですのでお勧めしています。

また、「みかん集中法ならかならず集中できる」と信じることも大切です。疑っている心理状態では効果が発揮しにくいからです。

注意としては、集中法をトレーニングするときは、寝不足や運動会の後など体調が悪いときはさけましょう。疲れているときに無理に集中するためのものではありません。下手に、集中できない状態のときに練習して、集中できないじゃない!!とみかんを信じなくなると、本番で役に立ちません。

みかんをやれば集中できる!と信頼することで、ますます強力に集中力をくれるのです
出典:「あなたも10倍速く本が読める」(ポール・R・シーリィ著)

香りを集中力の味方につける目ウロコな方法

アロマ学習法

アロマは様々な精神的、身体的な効果があると言われています。いえ、もちろんYEAHはアロマの専門家ではありません。ですが、アロマを効果的に集中力強化に利用できる方法を使っています。

どなたでも「香り」が記憶と強く結びつくことは実体験があると思います。雨の匂いがしたら子供の頃のお母さんのお迎えを思い出して懐かしい優しい気持ちになったり、蚊取り線香で夏休みの楽しい気分を思い出したり、と頭の中が瞬時に「そのとき」の状況になりますね。

これを応用します。さきほどのみかん集中法で集中したときにアロマをシュッ!「集中の状況」と「香り」を結びつけてしまいましょう。これを繰り返すうちに、逆にアロマをシュッ!で瞬間的に集中状態になることができます。

集中状態にもっていくだけでなく、自信にあふれた心の状態にすることも可能です。模試で満足のいく成績を取れて自信がみなぎったときにシュッ!勉強に限らず他の分野たとえばスポーツで自信がついたときにシュッ!でも効果ありです。

実際の試験のときにはティッシュなどにしみこませて小さなビニール袋に入れておいて、お守りのように直前にかぐといいですね。

香りは本人が好きな香りでいいのですが、ペパーミント、オレンジスイートやユーカリは本来のアロマ効果として集中力があると言われています。グレープフルーツは交感神経が活発になるそうです。

本来のアロマ効果は、加工されたルームフレグランスにしたようなものでなく精油のものでないと発揮しないようなので、アロマ効果も求めるのであれば専門家のネットを参考にしてください。

ちなみに私はオレンジスイートとコンセントレーションという集中のためにミックスされた香りを使っています。お香はリラックスしたいときに使います。

注意:ベルガモット、ビターオレンジ、レモンなど柑橘系のものに紫外線にあたると肌荒れなどを起こす(光毒性)ものがあるので直接原液を肌につけるなどの使い方はもちろん、よく調べてご利用ください。

まとめ

せっかく頑張った学びを本番一日でピークに持っていけるかどうかはハラハラどきどきですね。でも日頃から集中法を身につけていたり、無条件に集中できる方法を効果的に使えるとそれだけでも安心材料になります。みかん集中法も、香りで理想の精神状態にもっていく方法ももちろんお子様だけでなく大人のみなさまの毎日でも活用できます。ぜひ、ご家族で取りいれてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大野奈津:モンテッソーリ教育、脳科学、心理学、快適な学習環境づくりの経験を総動員して、苦手意識克服、受験に向けてがんばる子供たちやご家族の目標をサポートしています。







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