算数が3倍おいしくなるブログ
2019.11.11 / お役立ち学習情報

算数が苦手な子どもを生き生き伸ばす教え方

算数が苦手=その子の能力や学習態度に何か問題がある、と考える前に。ご家庭ならではの視点で、一度学習環境をチェックしてあげてください。算数の苦手の克服だけでなく、さまざまな分野で能力を発揮するヒントになれば幸いです。

わが子の学習タイプを知ろう

人間はそれぞれに違った学習タイプを持っています。子どもは一人一人、ベストな学習の仕方が違うということ。さまざまな学術的研究もされていて、ひとつには「8つの知能」Multiple Intelligencesとして提唱されています(ハワード・ガードナー教授/ハーバード大学)。

子どもの学習タイプ

8つをながめながら、学習の現場ではわかりやすいように3つのタイプに大分して意識しています。(VAKによる「得意な感覚の分類」

絵で図解して納得する子(Visual:視覚やイメージ優位)
論理的に筋を通すと腹落ちする子(Audio:言葉や聴覚優位)
最初はよくわからないがとにかく手を動かしているうちに習得していく子(Kinesthetic:体感覚優位)。

こう分けると、なんとなくお子様のタイプにお心当たりがあるでしょうか。もちろん、その子の優位的な力はひとつとは限りません。

勉強が苦手と思われやすい子どもたち

子どもの学習タイプ

集団授業では、なるべく多くの子どもたちにわかりやすい方法を取ります。結果的に言葉が中心になることが多い。結果的に言語タイプでない子は、勉強ができない子と思われてしまいがちです。

でも本当にそうでしょうか。言葉を学んでいても絵にかいて意味をイメージする子も多くいます。先生の話を自分の手で写し取ってはじめて飲み込める子もいます。この体感覚タイプは一度習得すると理解が深い。理解したころには、すでに慣れているからです。

その子の特性を理解して学習をフォローしてあげれば、子どもはどんどん吸収して成長していきます。

体感覚の優れた子

逆に身体を使って学ぶことが得意でも言葉での理解が苦手な子は、言葉数も少ないことがあります。言葉での表現に苦手意識があるのです。性格と思ってあきらめてしまうと、その子の最適な学習環境を提供できずに、学びの効果が低くなってしまいます。その子の得意なコミュニケーションの方法を尊重しましょう。

決められた基準やカリキュラムに従って学習を進めることも目標にはなりえます。でも、その子の学習タイプにあわせて、習得のスピードを変えるという融通をきかせてみると子供はもっともっと快適に学習に向かえます。

たとえば図形が得意ならサクサク、場合の数などロジカルな思考はじっくりと1年かけたっていい。子どもは自分では判断できませんから、大人の方がそう腹を決めて対応してあげるといいですね。理解に時間がかかるならそれだけの時間をあげればゴールにたどりつくのです。

学び方の数だけ、指導の仕方があっていい

実際に、日本人は世界中で同じ教科書をもらうことができるぐらいに教科書を基準にする文化です。いい面もありますが、指導の仕方は画一的になりがちです。海外では有名なモンテッソーリ教育の小学生向けのカリキュラムをみてみると、さまざまなタイプの子供たちが理解しやすいマニュアルやアクティビティが満載です。

ビーズの算数学習ツール

たとえば、算数の四則(たし算、ひき算、かけ算、わり算)の仕組みをビーズやブロックをつかって学びます。面積はcm2、体積はcm3と単位として学ぶ前に概念として理解するためにキューブを使ったりします。

算数のかけ算と平方根

マイナスの概念もビーズの色や量を使って小学生のうちに学びます。「-」のついた数が大きいほど数直線上は小さくなるということも、自分の手で動かして身につけます。

算数のマイナスを学ぶ

数字だけで学んできた日本の大人にはむしろ面倒くさいかもしれません。でも柔軟な指導と一人一人の特性に合った学習方法で、本質的な概念を学ぶことで、将来いろいろな分野に応用可能な力を育てることができます。
≫一人一人の個性に向き合うYEAHの指導

こうあるべき、あってほしい…大人のモノサシをはずす

私達大人はどうしても、自分の長いモノサシを持っています。我が子に対しては期待や夢もあり、モノサシをお子さんにあてて現状をはかりたくなる当然です。ですが、子どもの学習の特性はモノサシにはあてはまりません。また、この学習タイプは必ずしも遺伝するとは限らないのです。一度、先入観なしでお子さまをウォッチしてみるときっと意外な力が発見があるはず。無理をせず、特性を生かすことを意識してみると、学習に関してのお悩みに解決方法が見いだせると思います。
≫算数が苦手な子どもの学習サポートのご相談はこちら

まとめ

子供は成長のエネルギーの塊です。成長しない子どもはいません。自分の常識とは違うかもしれない、集団の大多数とは違うかもしれない、それならこの子はどんな肥料をあげるとすくすく育つのかな…ご家庭や指導する大人に必要なことは真剣に見守ること、そして想像力です。

算数は理屈だけでなく、絵的な理解や、手をつかった練習でのびる科目です。どんな学習タイプの子でも一度学習方法に自信がつけば、必ず苦手は克服できるので楽しくがんばりましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

チャ先生
文責

チャー先生:モンテッソーリ教育、脳科学、心理学、快適な学習環境づくりの経験を総動員して、苦手意識克服、受験に向けてがんばる子供たちやご家族の目標をサポートしています。







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