算数が3倍おいしくなるブログ
2019.01.29 / お役立ち学習情報

受験算数も英語も、脳の秘密を活用すれば、学習効果はぐん⤴と伸びる。

人が情報をインプットして「理解」するとき、まず主に働くのは左脳。ここで得た情報はまだ短期記憶です。これを、記憶の仕分け屋として有名な脳内の「海馬」という担当部署が、右脳に渡して長期記憶にすりこんでいきます。一般には左脳は理屈、右脳は感覚というイメージで捉えられていますね(注)。

人間は幼少期は右脳が主体に働きます。最初から右脳で情報を取り込んでしまうので、長期記憶になるのも簡単。原体験や匂いと一緒の記憶は、何年経っても鮮明に浮かび上がるのはこのため。英語は右脳が強い幼い頃に始める方が楽に身につくというのは、脳科学的にも実感的にも納得ですね。

一生懸命勉強してるのに、わかったはずなのに、解けないのはなぜ?

人間の脳は、成長するにつれて左脳の勢力が大きくなってきます。大人に向かうために複雑なことや目に見えないことを理解する必要があるので、これは理にかなっていること。ですが左脳から得た学習情報は海馬君に判定してもらい右脳行きにしてもらうことで、「使える記憶」にしなければなりません。そんなわけで中学生から学ぶ英語や、いつも理解から始まる算数では、この海馬君に気に入られる学習法が重要になってくるわけです。

では海馬君にダメ出しされて長期記憶になりそこねるとどうなるのか?その場ではわかったつもりでも、応用の利かない詰め込み学習に終わってしまう、いざテストで悶々とすることになります。一度は勉強したという事実がかえって、なんでやったのに出来ないんだ!?→ストレス→苦手意識→脳が努力にブレーキ→勉強めんどくせー💦となってしまうことにもつながりかねません。

学んだことを効率よく、使える長期記憶に保存するためには

海馬君に情報を右脳にパスしていただくには、海馬君から高い評価を得る必要があります。海馬君の判定ポイントとは…

    1. 出力
    2. 反復
    3. 感情

です。
今日は、1. 出力について解説します。出力とは、声に出す、問題を解く、ノートに書く、これすべて出力。出力好きの海馬君にとっては、情報の重要度を認識しやすくなるので、長期記憶へとどんどん回してくれるのです。

YEAHの「対話式」による出力学習とは

「対話式」レッスンの目的は、左脳の「理解」をすぐ自分の言葉で説明する(出力)ことです。算数の知識は実践できないと意味がないので、理解した「知識記憶」を使う「経験記憶」に変換するという効果も重要です。これで海馬君がしっかりと評価してくれるだけでなく、理解が十分かどうかを検証することもできて一石二鳥です。英語も同じくです。

算数ノートを使うことは時間はかかりますが、急がば回れで、海馬君にダイレクトに出力のアピールができます。YEAHのスタディポータルで繰り返し確認テストを行うのも、「出力」を意識した学習法です。

海馬君は、「入力」よりも「出力」を大事にする!

塾や学校で集団授業を受ける場合、それは入力です。出力、つまり復習や問題を解くことしないでいると、ほとんどが無駄に記憶から消え去ってしまいます。また復習をするときには、参考書を何度も見返す(入力)よりは、問題集をくり返し解く(出力)方が効率がいいということになります。模試などテストの振り返りや音読は、海馬君の大好物です!(次回以降解説)

もしお子さんの学習が復習の時間を十分取れない量やスケジュールであれば、本末転倒、せっかく頑張って授業を受けても結果は期待通りに出せません。塾に真面目に通ってるのに、友達より伸びが悪い…、うちの子は忙しくて”いっぱいいっぱい!”なんて表現を口にすることがあれば、学習生活を思い切って風通しよく改善することで、ぐんと成果が出るはずです。ご参考になれば幸いです。2. 反復の効果と回数、ベストなタイミングについては次回~。

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注:わかりやすく説明するために右脳と左脳という表現をしていますが、最近の脳科学の研究では左脳と右脳の機能を明解にわけない説もあります。
参照:『受験脳の作り方~脳科学で考える効率的学習法『』 池谷裕二;『こうして教える子どもの英語』 仲田利津子;『寝ている間も仕事が片付く超脳力』 中井隆栄

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    大野奈津:モンテッソーリ教育、脳科学、心理学、快適な学習環境づくりの経験を総動員して、苦手意識克服、受験に向けてがんばる子供たちやご家族の目標をサポートしています。







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