算数が3倍おいしくなるブログ
2017.07.27 / お役立ち学習情報

海外赴任中、現地校か日本人学校か。

よく耳にするのは、考え方1:滞在期間が短かければ日本人学校、長ければ現地校。考え方2:ものおじしない子供なら現地校、シャイなら日本人校。

事実:日本の算数の文章題は冷徹なほど合理的。(簡潔な文章の中に、必要な情報をムダなく盛り込む)ましてや受験算数は高度な読解力を求められる。算数の本質的な理解と、言葉の基礎力がない子供たちには太刀打ちができません。

ずばり、低学年(10才)までは母語で学びたい。

頭がやわらかいうちにチャンスを生かして英語バイリンガルにしておきたい。そうお考えになるのは当然。ですが、その頭のスポンジが固くならないうちに必ず学んでおかなければならない知識と基礎がつまっているのが、普通に学校で提供する授業なのです。

ですが、これまで日本でなんの英語の知識もなかった子供たちがいきなり現地校に行けば、授業はちんぷんかーんぷんぺらぺーら、頭の上を飛び交うばかりで理解できません。日本に住んでいたとしても、1週間風邪で学校を休んだりしたら、その遅れを取り戻すのは大変です。それが海外で少なくとも数か月も続くとしたら。ちんぷんかーんぷんな理解でスポンジ脳をもてあますことになってしまう。これは本当に怖い。

小学生(特に低学年)の学習は、しっかり脳でキャッチして体にしみこませておかないといかん基礎なのです。そのための国語力は、勉強すべての、もちろん算数学習の土台なのです。

コミュニケーション力と英語力はちょっと別。

さて、頭の上で飛び交うちんぷんかんぷんを眺めながら、子供たちは本能的に「やりすごす」ことを学びます。言葉の意味をキャッチすることを放棄します。そしてコミュニケーション能力を健全に育てることができなくなってしまいます。

たしかに、スポンジのように吸収力のある幼児、低学年のうちに本物の英語の音に慣れさせておく機会は、日本人には魅力的。英語の習得には大きなアドバンテージなること間違いなし!ですが、英語力はスキル。また別の話です。

「やりすごす」処世術を習得してしまうと…人との会話にきちっとコミットできない、なんか天然でKY(クウキヨマナイ)、あるいは、ひっこんで内気になってしまうことにもなりかねません。

ひとつの言語をしっかり「使えるようになる」ことがとても大切。

母語の完全な習得には10才までかかるともいわれています。まずは一言語、会話だけでなく、自然に書く、文章を読解する能力を築いてほしい。その言語を思考能力の基においた上で、母語以外の言語を学ぶことをお勧めします。現地校で学んでいる子供たちも、何を学ぶにせよ必ず必要なのは国語力。そして算数脳を育てて、世界をリードする大人に育ってもらいたいと思います。

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    大野奈津:モンテッソーリ教育、脳科学、心理学、快適な学習環境づくりの経験を総動員して、苦手意識克服、受験に向けてがんばる子供たちやご家族の目標をサポートしています。







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