算数脳を鍛える 魔法の習慣”お片づけ”。
子供部屋のドアをあけると、部屋がごちゃ~。
あーまったくもーいやになっちゃう…と思ったお母さん、実はその瞬間に、脳はストレスを感じているといいます。ぞぞぞ。では、子供たちの脳には何が起こるのか。
ごちゃ~の中から、算数ノートはどこだっけ、昨日使ったはずだけど、カバンにないからえーとえーと💦この一瞬一瞬の思考プロセスの中で、脳は記憶をめぐらせ、試行錯誤をくりかえすという一連の作業を行って、大きな負荷をかけています。これは判断のエネルギーといって学習につかうエネルギーと同種のもの。つまり勉強する前に、大切な脳エネルギーを無駄づかいして、集中力をすり減らしているというわけです。
- 逆にいうと、勉強の効率をあげるには、日々のお部屋の整理整頓が有効ということ。
整理整頓の効能は脳内エネルギーの節約だけではありません。整理整頓に必要なのは文字通り「整理能力」。これは要らない、いつか要るかも、どの引き出しにしまう、同じものを色でまとめておこう…. この整理能力こそが、判断力であり、論理的思考力「算数脳」の基礎なのです。
目次
藤井聡太氏が受けていたモンテッソーリ教育の基本は、お片づけ。
将棋の最年少七段昇段で日本中を驚喜させた藤井聡太さんが幼児教育として受けていたことで、最近また脚光を浴びているモンテッソーリ教育。その子の持てる力と可能性を最大限に成させるためのメソッドといわれています。日本ではあまり知られていませんが実はモンテッソーリ教育は幼児だけではなく小学生~の成長を見届けるまでカリキュラムがあります。そのすべてのアクティビティに必ず組み込まれているのが…このお片付け、なのです。モンテッソーリの学び時間は、必ずお片づけで終わる。その整った環境から翌日が始まるのです。幼児教育においては、お片づけそのものが学びの中心になっているといってもいいのです。
お片付けが身につく→脳内に余裕ができる。
しかも。隙間がないはずだった冷蔵庫の中を整理整頓すると、あれ?まだ余裕があるじゃない?という経験がどのご家庭でもありますよね。脳の中も同じこと。情報を整理すれば、脳内に余裕ができるわけです。さらに、脳内にしまった引き出しのありかがわかりやすければ、いざというとき使いやすい。忘れにくい。難解なことも論理的に整理して理解できるようになる。使える引き出しが多ければ発想のジャンプに大いに役立てることができる。論理的思考力から発想力につながる。算数脳のできあがり。いいことづくしです。
整理整頓は、幼ければ幼いほど身に付きやすく、習慣化しやすくなります。
この習慣化が脳のエネルギーの節約に大変効果的です。「やらなきゃ」と思うと、めんどくさーという信号で脳にストレスがたまりますが、知らないうちにやってた…という楽ちんな状況では脳はエネルギーを使いようがありません。
今すぐできるお片づけの習慣。かったづけなさ~い!!がみがみと言っては逆効果なことがありますから気をつけてくださいね、言われただけで「面倒くさ」ストレス脳になってしまいますから。脳においしいご褒美が待っている新・お片づけ習慣に笑顔いっぱいでお子さんを導いてあげてください。
(by 学長)