【小学生 算数ノート】書き方と選び方で学習効果を3倍あげる。
小学生のお子さん、算数ノートを使っていますか?実際、雑記帳やプリントのはしっこを計算用に使ったりしているケースがほとんどではないでしょうか?せっかく書いたものはしっかり学習効果アップに活用したいものですね。算数ノートを使うメリットは本当に大きいのです。
目次
算数ノートを書くことで、頭の中の思考の道筋が形になる。
算数ノートを使うとは、「解いていく道筋を記す」ことです。そもそも小学生にとってノートは黒板を写すもの。これに対して問題を解くときに使う算数ノートは、「自分の頭で作るノート」ですから、作れば作るほど脳の動きが良くなるのは当然のこと!算数ノートをくりかえし書くことで得られるものは、①論理的な思考力 ②整理能力 ③ミスの減少 ④達成感 といいことづくしです。
(1) 論理的な思考が身につく
ひとつひとつのステップをつみあげるようにして考えの道筋を記す。これが算数ノートです。“わかったつもり”ではしっかりしたノートを書くことはできません。実際のところ、算数ノートを書くことを面倒くさがる子は、実は頭で整理ができていないことが多い。自信のなさが、面倒くささになるのです。それでもがんばって書いてあらためて見直してみると、自分の考えの筋道のどこがおかしい、あやしいのかがわかります。
(2) 整理能力があがる
後で見直すことを前提に書くと、見た目も中身もきれいに論理的に書けるようになります。後で解読できずに苦労するのは自分ですから。最初は丁寧に丁寧に繰り返していけば、だんだんとスピードアップして、自然に頭の中の処理速度があがってきます。算数だけでなく、考えをまとめるときにはいつでも瞬間的に整理ができるようになるのです。
(3) ミスが減る(^^)
ミスは算数ノートの上に親切にも残っています。たしかめ算もやりやすく、見直しの時間も節約できます。テストなどで最後に一通り見直そうというときも、普段の算数ノートできちんと書く癖がついていれば、テスト用紙の端に書いたメモもきれいに読めるでしょう。ゼロから「もう一度解いてみる」という確認のし方では、時間もかかるしもう一度同じように間違えてしまう確率が高いのです(涙)。
(4) 達成感lolがある
算数ノートは続けていけば積みあがっていきます。お父さんお母さんに見せても”おーがんばってるナ!“と言ってもらえます。物理的な達成感と、実力があがる達成感を感じることができます。
算数ノートの書き方の10のポイント
☆基礎編☆ これだけは守りたい。
(1) 人に読める字で書く。
問題を解いた後に見直す習慣をつけるためにも読みやすい字で書くことはとても大事。自分以外の人が読むことを意識すると自然に内容も整理されてきます。算数だけでなく、国語、社会、理科、すべての課目の力が底上げされます。
(2) 問題番号を書く。
理想は左端に細い一列を作って番号を書くスペースにするといいです。紙面をなるべく大きく使いたい場合は、問題番号を四角で囲むなどのルールをしてパッとみてわかるようにしておきましょう。問題をこなしている達成を感じることができます。問題番号を見やすく残しておかないと、どんなにきれいにノートを書いても後から見直すことはほとんどない、出来ないのです。するとただのきれいなメモになってしまいます。
(3) 途中式を残す。
目的は思考の過程を残すことですから、途中式もはしょってしまわずに丁寧に残しましょう。ひっ算も残しましょう。計算ミスはひっ算の中にも隠れています。ほんの少し数字が斜めにずるだけでも面白いように間違えます。あわてて「6」と「0」がわからないような書き方をしてミスをしてはあまりにももったいないですね。
(4) 図もどんどん書き込む
図形を得意にするには、手書き(フリーハンド)でポイントをおさえながら図形をかけるように日頃から練習しておくことが必須です。そのための算数ノート選び(下部の項目参照)が大切です。
☆マスター篇☆
(5) 単位をつける。
算数の式を書いたときに、単位をつけておくと頭の中が混乱せずにすみます。たとえば、速さの問題で、「時間」なのか「速度」なのか「距離」なのか、あるいは「時速」なのか「分速」なのかなど、計算で式だけ残しても意味がわからなくなりますよね。なるべくしっかりつけるようにして習慣になれば、明らかなものだけはスキップしてもOK。もちろん最終的な答えには必ずつけましょう。
(6) 問題文にある数字を使う。
たとえば「5本の鉛筆が3セットあります」というときに全部で15(5×3)という数字をいきなり式の中で使わないようにしましょう。丁寧に5×3つまり、問題文にある数字を使う習慣をつけましょう。これも見直した時に、思考の流れがわからなくなる原因になるからです。また暗算自体が間違っているときには、見直してもミスは見つけることができなくなります。
(7) イコール(等号)はたてに並べる。
紙面の許す限りですが、イコール(=)をたてに重ねるように書くと、すべての等しい値が一度に見ることができます。
☆注意点☆
(8) 色は1色が基本。理解のポイントのためにプラス1色。
きれいにノートを書くとなると、カラフルにしたくなる子がいます。けれどひとつひとつの色に意味がなくただカラフルにすると肝心の思考の道筋がわかりにくくなってしまいます。基本は鉛筆プラス一色。学んだポイントを後で見返してチェックできるように色を使いましょう。
(9) 余裕をもって広々と使う。
間違えたところは、消しゴムで消してしまうわずに残しておいて、後からの書き込みで修正しましょう。空きスペースに学んだポイントを書き込めるくらいの余裕をもってどんどんページを進めましょう。
(10) 正解の〇は小さめに、答えのところに。
〇をつけてあげると達成感があがりますね。少なくとも3~4年生くらいからは〇も答えのところに小さめにつけてあげましょう。〇を全体に大きくつけると二度と振り返って中身を見る気にならなくなります。
算数ノートの選び方
算数ノートはずばり、方眼5mmノート(10mm実線入り)がおススメです。その理由は、
① 自由度が高い
② 縦にも横にもまっすぐかける
③ 図形をきれいにかく目安になる
メーカーは、コクヨ、アピカ、ショウワノート(ジャポニカ学習帳)、キョクトウ(動物のイラストが表紙の「カレッジアニマルシリーズ」が可愛い)、サンスターなどがありますが、好みで選んでいただけば算数学習そのものには影響がありません。
図形を勉強するときに書きやすいのが、水平開き(ナカプリバイン)の「方眼NOTE」です。見開きがひと続きになっているのですが、中央部分がぼこぼこせずに、まっ平に開くのです!。
お子さんによっては、狭いところに何ページも書く感覚がストレスになることもありますので、ちょっと特別なこのノートを広々と使ってあげるといいかもしれません。
算数ノートを無料チェック(一人一回まで)いたします。
そうはいってもルールばかりじゃノートを書くのもうんざりですよね。まず大切なのはとにかく算数ノートを書く習慣。あとはしっかり大人がチェックして、理由を説明しながら軌道修正すればOK。そして丁寧に書けているところはどんどんほめてあげましょう。
本ブログを見て算数ノートを始めてみたけど、これでいいかどうかわからないというご家庭向けに、無料チェック(一人1回まで)をいたします。書いたページを読めるレベルの解像度で写メまたはスキャンしてinfo@yeah-education.comまでお送りください。
子どもたちが算数学習ライフを楽しんでくれれば幸いです!
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