算数は夏期講習を受けた後の学習で本物の力になる
暑~い夏休みがついに終わりました。受験生は夏期講習で普段より忙しい夏を過ごした子も多いでしょう。その頑張りを本物の収穫に育てるのは、この40日間の振り返りです。世間では夏期の学習で受験の大筋が決まると言われますが、実は一番大切なのは夏期講習が終わった後のフォロー。今日は、そのためのTipsをお伝えします。
目次
ズバリ、夏期講習中のテストを徹底活用する。
塾での夏期講習の教材やテストは実践に向かうポイントが凝縮。特に算数!です。短時間で40日分の学習効果を最大に高めるのに使わない手はありません。連日の講義に疲れ…テストは受けること自体が講習のゴール!のような気分になるのは無理もないです、信太君。そのまま不正解の後始末をせずにいるのは努力の燃費が悪すぎ!もう一歩だけ粘ることで、最大の収穫があげられます。
YEAHではこの時期、塾の補習をしている子供たちのテスト用紙が一斉に持ち込まれます。
本人、見直したよ~と言うが、確認するとアチャー😵な理解。
もらった正解用紙をななめ読みして、あーソレかー講習でやったナー、以上。復習おしまい。講義を聞いてわかったつもりのまま自分の頭で使えないから間違えたんでしょ!と思わずツッコミ。
まずは、間違えた問題は、解法の隅の隅まで腹落ちするまで一緒に確認作業をしていきます。
算数の場合、指導する側ではまず弱点の単元、苦手な解法パターン(例:文章や状況を整理するなど)を生徒の回答用紙と問題用紙に残されたお宝メモから読み取ります。そこにフォーカスして復習をしてみると、おいおいそこ分かっとらんのかい!穴がポロポロっと開いている。あるいは正解している問題もその穴の近くにあれば再確認。詰め込み式の暗記力で正解しているために、解法をきっちり理解していないことも多々あります。なんでできたん?と聞くと「カンです!」とエヘン顔。おい。
腑に落ちる→力にする、にはノートを使ってしつこく刷り込む。
まだ復習は終わりません、情報をインプットしているレベルの子には、ノートを活用してもらいます。間違えた内容、今学んだ内容をノートに自分の手と頭で書いて定着させる。これでかなり脳がスッキリするはず。
実践力を高めていくには、さらに次のように頭だけを使ってみます。
頭の中で、問題と解法を整理。国語力がモノを言う。
①この問題で聞かれているポイントは何か ②解くための方針は何か、を即座に捉えるトレーニングです。(例:聞かれてるのは四角形の面積だけど、実はポイントは三角形の面積だな…平行があるので相似が見つかればいいな)そして、頭の中でステップ順に解いていきます。
復習なので計算は飛ばしても大丈夫。計算はときどき頭を迷子にします。そもそも何をやろうとしていたのか?がすっとんでしまわないように。早い段階で汗をかかずに計算をこなせるようにしておくことが、とても大切なわけです。
このトレーニングは一問につき時間をかけすぎずに行うこと。飽きない範囲で繰り返します。これで鍛えられるのが、脳の処理スピードのアップ。問題の意図を俯瞰して理解することでパニくらずにヒントを見つけることができる。
テスト対策としては、捨てる問題と粘るべき問題の判断が即座につけられるようになります。解法のイメージが浮かばないものは、さっさと捨ててまず先に進む。これ、言うは易しでして、試験中に的確に捨てる判断をするのは、詰め込み学習ではむずかしい。
季節が変わる前に、夏の学びの余韻を身につけてしまいましょう。
今回のブログは受験生にフォーカスしました。受験する子もしない子も、それぞれの夏の経験を経て、ちょっと成長した姿で秋を過ごしてくださいね!